# フォルダ構造 あなたの初めての Vapor アプリを作成し、ビルドし、実行したので、Vapor のフォルダ構造に慣れるための時間を取りましょう。この構造は、[SPM](spm.ja.md) のフォルダ構造に基づいていますので、以前に SPM を使ったことがあれば、見慣れているはずです。 ``` . ├── Public ├── Sources │ ├── App │ │ ├── Controllers │ │ ├── Migrations │ │ ├── Models │ │ ├── configure.swift │ │ ├── entrypoint.swift │ │ └── routes.swift │ ├── Tests │ └── AppTests └── Package.swift ``` 以下のセクションでは、フォルダ構造の各部分について詳しく説明します。 ## Public このフォルダには、`FileMiddleware` が有効になっている場合にアプリによって提供される公開ファイルが含まれます。これは通常、画像やスタイルシート、ブラウザスクリプトです。例えば、`localhost:8080/favicon.ico` へのリクエストは、`Public/favicon.ico` が存在するかどうかを確認し、それを返します。 Vapor が公開ファイルを提供できるようにする前に、`configure.swift` ファイルで `FileMiddleware` を有効にする必要があります。 ```swift // Serves files from `Public/` directory let fileMiddleware = FileMiddleware( publicDirectory: app.directory.publicDirectory ) app.middleware.use(fileMiddleware) ``` ## Sources このフォルダには、プロジェクトのすべての Swift ソースファイルが含まれています。 トップレベルのフォルダ、`App` は、[SwiftPM](spm.ja.md) のマニフェストで宣言されたパッケージのモジュール反映をしています。 ### App ここには、アプリケーションの全てのロジックが入ります。 #### Controllers Controllers は、アプリケーションのロジックをまとめるのに適しています。ほとんどのコントローラには、リクエストを受け取り、何らかの形でレスポンスを返す多くの関数があります。 #### Migrations Migrations フォルダは、Fluent を使用している場合、データベースの移行を格納する場所です。 #### Models Models フォルダは、`Content` 構造体や Fluent の `Model` を保存するのに適しています。 #### configure.swift このファイルには、`configure(_:)` 関数が含まれています。このメソッドは、新しく作成された `Application` を設定するために `entrypoint.swift` から呼び出されます。ここで、ルート、データベース、プロバイダなどのサービスの登録をする必要があります。 #### entrypoint.swift このファイルには、Vapor アプリケーションの設定と実行を行うアプリケーションの `@main` エントリーポイントが含まれています。 #### routes.swift このファイルには、`routes(_:)` 関数が含まれています。このメソッドは、`Application` へのルートを登録するために、`configure(_:)` の終わり近くで呼び出されます。 ## Tests `Sources` フォルダ内の各非実行可能モジュールには、`Tests` の対応するフォルダがあります。これには、パッケージのテストのために `XCTest` モジュールに基づいてビルドされたコードが含まれています。テストは、コマンドラインで `swift test` を使用するか、Xcode で ⌘+U を押すと実行できます。 ### AppTests このフォルダには、`App` モジュールのコードの単体テストが含まれています。 ## Package.swift 最後に、[SPM](spm.ja.md) のパッケージマニフェストがあります。